手術や薬に頼らない、肩・腱板の再生医療という新たな選択肢
当院では、これまで一般的とされてきた痛み止めの服用や人工関節置換の手術といった方法に代わり、患者様ご自身の幹細胞を活用する再生医療を用いて、肩関節の痛みや機能障害に対する根本的な改善を目指しています。
肩の再生医療の対象となる疾患には、
- 変形性肩関節症
- 腱板断裂
などが挙げられます。
肩のつらさを我慢し続けていませんか?
肩の不調を「年齢のせい」と思って放置していませんか?「腕を上げると痛む」「夜になると肩がうずく」「スポーツを思うように楽しめない」など、肩の痛みや違和感をそのままにしている方は少なくありません。しかし、そうした症状を放置してしまうと、肩関節の状態は徐々に悪化し、日常の動作や生活そのものに支障をきたす可能性があります。もしも手術を避けたいとお考えであれば、症状が軽いうちに適切な対処を行うことが大切です。体が発する「痛み」というサインを見逃さず、早めにご自身に合った治療を始めましょう。肩の健康を維持することは、これからの生活の快適さと自立した暮らしを守ることにもつながります。
以下のようなお悩みがある方は、医療機関への相談をおすすめします。
- 肩を動かすたびに痛みを感じる。
- 思いきりゴルフなどのスポーツを楽しめる状態に戻りたい。
- ヒアルロン酸の注射をしても、すぐに肩の痛みが再発してしまう。
- 腕をスムーズに上げることが難しくなっている。
- 医師から関節鏡手術を勧められたことがある。
主な疾患
腱板断裂
腱板断裂とは、肩関節を安定させる役割を担っている「腱板」という筋肉の腱が、一部もしくは完全に切れてしまう状態を指します。この疾患は、長年にわたる肩の使用や、加齢による組織の変性、あるいは転倒や重いものを持ち上げた際の強い負荷などが原因となって発症します。主な症状としては、肩の痛み、腕を動かしたときの可動域の制限、特に夜間に痛みが強くなる夜間痛などがあり、腕を上げる動作がつらくなるのが大きな特徴です。腱板断裂は自然治癒によって元通りになることは難しいため、手術を回避したい方や、できるだけご自身の組織を温存しながら自然に近い形での機能回復を目指したい方は、早期の段階で医療機関を受診し、適切な治療に取り組むことが重要です。
従来型の治療では、根本的な改善効果は乏しいです
肩に違和感や痛みを感じ始めた初期の段階では、多くの場合、ヒアルロン酸やステロイドの注射、鎮痛薬の服用、理学療法(リハビリテーション)といった保存的な治療が行われます。これらの治療法は、主に炎症や痛みといった症状を一時的に緩和することを目的としており、腱板の損傷や関節軟骨の変性など、根本的な構造的異常の進行を防ぐ効果は限定的です。症状が進行すると、肩の可動域が制限され、腕が上がらない、衣服の脱ぎ着が困難になるといった日常生活への支障が生じるようになり、関節鏡を用いた腱板修復術や、人工関節置換術などの外科的治療が検討されます。「手術は避けたい」「できる限り自分の関節を温存したい」とお考えの方にとっては、従来型の治療では限界があったというのが実情です。そこで新しく開発されたのが幹細胞を活用した再生医療です。
手術や薬に頼らない、再生医療というもう一つの治療の選択肢
幹細胞を用いた再生医療は、整形外科領域だけにとどまらず、多くの医療分野での導入が始まっていますが、幹細胞治療実績が最も多い治療の一つが肩関節治療です。幹細胞治療は患者様ご自身の幹細胞を用いて、炎症の抑制だけでなく軟骨再生・組織修復も期待できる治療法であり、手術を要する状態に進行してしまうのを予防したり、手術を回避したりするために有用な新しい治療選択肢です。この治療は、関節鏡手術や人工関節置換術のような外科的手術を回避しながら、ご自身の組織を活かした自然な回復を目指せるため、身体への負担が少なく、合併症のリスクも抑えられるという大きな利点があります。近年では、再生医療の安全性や技術も大きく向上しており、今後より多くの患者様に広まっていく治療となるでしょう。
当院で対応している再生医療の主な方法
- 自己脂肪由来幹細胞治療
- PRP-FD(高濃度血小板由来因子)療法
- 間葉系幹細胞培養上清治療
従来型の治療と
再生医療のちがい
比較項目 | 再生医療 | 保存療法 | 関節鏡手術 |
---|---|---|---|
効果の持続性 | 組織修復により症状の再発を抑え、長期的な効果が期待できる | 痛みを一時的にやわらげるが、根本的な改善は難しい | 長期的な効果が期待できるが、再手術の可能性あり |
自然な動きの 回復 |
組織そのものの修復により、自然な可動域の回復が期待できる | 筋力維持や関節の拘縮予防には効果あるが、損傷部位の修復は難しい | 術後痛や動作制限が残る可能性あり |
治療後の回復 期間 |
局所注射や点滴で行うため入院を要せず、早期の回復が可能 | 治療による回復は緩やかで、継続的な治療が必要 | 入院・手術・リハビリを含め数ヶ月かかる可能性あり。特に高齢者は要注意 |
リスク | 自己細胞を使用するため拒絶反応のリスクは少なく、安全性は高い | 比較的安全性は高いが、薬物アレルギーなどのリスクはある | 感染症など手術特有のリスクあり |
費用 | 保険適用外の自由診療であり、1回あたりの費用は高額だが、長期的な効果が期待できる | 保険適用のため、1回あたりの費用は少ないが、長期に及ぶため治療総額は高くなる | 手術や入院を伴うため、トータルの医療費が高額になりやすい |
「痛みを和らげるだけの治療」から、「動ける体を取り戻す」選択へ ― 再生医療という新たな可能性
整体や整形外科で痛みを和らげるだけの治療・ケアを続けても根本的な解決には繋がりません。自分自身が本来持っている再生させる力で組織修復することで、自然な機能回復を目指してみてはいかがでしょうか。再生医療にかかる費用は安くはありませんが、体の負担少なく関節鏡の手術や人工関節置換術の予防・回避を目指せる選択肢は他にはありません。肩の健康を保つことは、
「再生医療」はこのような方に適しています
- 日常生活やお仕事に支障が出るほどの関節の痛みがあるものの、関節鏡手術や人工関節置換術などの外科的手術はできるだけ避けたいとお考えの方
- これまでと同じような日常生活を、できる限り維持していきたいと願っている方
- ヒアルロン酸注射や鎮痛薬など、従来の保存的治療を受けても十分な効果が得られず、より根本的な治療法を探している方
- 痛み止めや注射などの一時的な処置に限界を感じている方
- 身体への負担が少なく、安全性が確立された治療方法を選びたいとお考えの方
- 入院を伴う大きな手術に抵抗があり、通院を中心とした負担の少ない治療を希望されている方
当院の強み

当院は静岡県で唯一厚生労働省から第二種再生医療等提供機関として認可された医療機関です。
静岡県出身で再生医療の専門家でもある院長佐々木が担当医となり、高品質・適正価格の再生医療の提供を目指しています。
再生医療を受けるまでのステップ

当院では、お電話や専用のWEBフォームを通じて、どなたでも簡単にご予約いただけます。カウンセリングや治療プランなどの治療の流れについては下記よりご確認ください。