手術や薬に頼らない、股関節の再生医療という新たな選択肢
当院では、これまで一般的とされてきた人工関節置換術などの外科的治療ではなく、再生医療を用いて股関節の痛みの原因にアプローチします。患者様ご自身の細胞を活用したこの治療法は、損傷した組織の回復を促し、根本的な改善を目指すものです。日常生活を快適に送りたい方にとって、「また動ける」ことの喜びを実感いただけるよう尽力いたします。
股関節の再生医療の対象となる疾患としては、
- 変形性股関節症
- 大腿骨頭壊死症
などが挙げられます。
股関節のつらさを我慢し続けていませんか?
ご自身の股関節の痛みや不快感を、「年齢のせいだから仕方ない」と思って放置していませんか?「歩くたびに違和感を覚える」「階段の昇り降りが不安」「好きだった運動を思いきり楽しめなくなった」といった症状をそのままにしていると、股関節の状態は徐々に悪化し、やがては日常生活全般に大きな支障をきたす可能性があります。人工関節置換術といった外科的治療を避けたいと考えている方にとっては、症状が軽いうちから適切な対応を行うことが非常に重要です。「痛み」は身体からの重要なサインですので、これを無視せず、早期にご自身に合った治療法を検討することが、将来の快適な生活につながります。股関節の健康を守ることは、将来的に自立した生活を維持するうえでも欠かせません。今のうちから積極的に治療に取り組むことが、長く健やかな毎日を送るための第一歩になります。
以下のようなお悩みがある方は、医療機関への相談をおすすめします。
- 歩くと股関節の痛みが気になる
- またスポーツを楽しめる体に戻りたい
- ヒアルロン酸注射の効果が長続きしない
- 正座を避けるようになった
- 階段の昇り降りがつらい
- 手術や人工関節は避けたいと考えている
- 関節手術を勧められたが悩んでいる
- 旅行を思いきり楽しめるくらい元気に歩きたい
主な疾患
変形性股関節症
変形性股関節症は、股関節に長年負荷がかかり続けることで、関節の軟骨が徐々にすり減っていく進行性の疾患です。軟骨の摩耗により、関節内で炎症が起こったり、関節液が過剰にたまったりすることで、腫れや痛みを生じます。さらに進行すると、関節周囲の骨が変形してしまい、股関節の痛みによって歩行や立ち上がり、正座などの日常動作が困難になっていきます。一度すり減った軟骨や、変形した骨は自然に元の状態に戻ることが難しいため、症状が軽いうちからの適切な治療と対応がとても大切です。
従来型の治療では、根本的な改善効果は乏しいです
関節の不調がまだ初期の段階であれば、ヒアルロン酸やステロイドの注射、鎮痛薬の内服、理学療法(リハビリ)などの保存的治療が一般的に行われることが多いです。これらの治療は主に痛みや炎症の緩和を目的としたものであり、関節の変性が進行することを食い止める効果はありません。さらに症状が進行して、たとえば歩行や階段の昇降といった日常動作に支障が出るようになると、人工関節置換の手術が勧められるケースが多くなります。「できれば手術は避けたい」「自分の関節を温存したい」とお考えの方にとっては、従来型の治療では限界があったというのが実情です。そこで新しく開発されたのが、幹細胞を用いた再生医療です。
手術や薬に頼らない、再生医療というもう一つの治療の選択肢
幹細胞を活用した再生医療は、整形外科領域だけにとどまらず、多くの医療分野での導入が始まっていますが、幹細胞治療実績が最も多い治療の一つが股関節治療です。幹細胞治療は患者様ご自身の幹細胞を用いて、炎症の抑制だけでなく軟骨再生・組織修復も期待できる治療法であり、手術を要する状態に進行してしまうのを予防したり、手術を回避したりするために有用な新しい治療選択肢です。この治療は、人工関節のような外科的手術を回避しながら、ご自身の組織を活かした自然な回復を目指せるため、身体への負担が少なく、合併症のリスクも抑えられるという大きな利点があります。近年では、再生医療の安全性や技術も大きく向上しており、今後より多くの患者様に広まっていく治療となるでしょう。
当院で対応している再生医療の主な方法
- 自己脂肪由来幹細胞治療
- PRP-FD(高濃度血小板由来因子)療法
- 間葉系幹細胞培養上清治療
従来型の治療と
再生医療のちがい
比較項目 | 再生医療 | 保存療法 | 人工関節手術 |
---|---|---|---|
効果の持続性 | 組織修復により症状の再発を抑え、長期的な効果が期待できる | 痛みを一時的にやわらげるが、根本的な改善は難しい | 長期的な効果が期待できるが、再手術の可能性あり |
自然な動きの 回復 |
組織そのものの修復により、自然な可動域の回復が期待できる | 筋力維持や関節の拘縮予防には効果あるが、損傷部位の修復は難しい | 機械的な人工関節に置き換えるため、正座などの動きに制限が生じる可能性あり |
治療後の回復 期間 |
局所注射や点滴で行うため入院を要せず、早期の回復が可能 | 治療による回復は緩やかで、継続的な治療が必要 | 入院・手術・リハビリを含め数ヶ月かかる可能性あり。特に高齢者は要注意 |
リスク | 自己細胞を使用するため拒絶反応のリスクは少なく、安全性は高い | 比較的安全性は高いが、薬物アレルギーなどのリスクはある | 感染、血栓、人工物のゆるみなど手術特有のリスクあり |
費用 | 保険適用外の自由診療であり、1回あたりの費用は高額だが、長期的な効果が期待できる | 保険適用のため、1回あたりの費用は少ないが、長期に及ぶため治療総額は高くなる | 手術や入院を伴うため、トータルの医療費が高額になりやすい |
「痛みを和らげるだけの治療」から、「動ける体を取り戻す」選択へ ― 再生医療という新たな可能性
整体や整形外科で痛みを和らげるだけの治療・ケアを続けても根本的な解決には繋がりません。自分自身が本来持っている再生させる力で組織修復することで、自然な機能回復を目指してみてはいかがでしょうか。再生医療にかかる費用は安くはありませんが、体の負担少なく人工関節置換手術の予防・回避を目指せる選択肢は他にはありません。股関節の健康を保つことは、自分の足で歩き続けられること、仕事もプライベートもいきいきと楽しめることに繋がります。「年齢によるものだから仕方ない」と諦めずに是非自分の可能性に挑戦してみてください。
「再生医療」はこのような方に適しています
- 日常生活やお仕事に支障が出るほどの関節の痛みがあるものの、人工関節などの外科的手術はできるだけ避けたいとお考えの方
- これまでと同じような日常生活を、できる限り維持していきたいと願っている方
- ヒアルロン酸注射や鎮痛薬など、従来の保存的治療を受けても十分な効果が得られず、より根本的な治療法を探している方
- 痛み止めや注射などの一時的な処置に限界を感じている方
- 身体への負担が少なく、安全性が確立された治療方法を選びたいとお考えの方
- 入院を伴う大きな手術に抵抗があり、通院を中心とした負担の少ない治療を希望されている方
当院の強み

当院は静岡県で唯一厚生労働省から第二種再生医療等提供機関として認可された医療機関です。
静岡県出身で再生医療の専門家でもある院長佐々木が担当医となり、高品質・適正価格の再生医療の提供を目指しています。
再生医療を受けるまでのステップ

当院では、お電話や専用のWEBフォームを通じて、どなたでも簡単にご予約いただけます。カウンセリングや治療プランなどの治療の流れについては下記よりご確認ください。